モロッコ6日目:魅惑の青の街・シャウエンへ向かう
今日はフェスからシャウエンへの移動。
少しゆっくり寝てから、リヤドでまたまたパンだらけの朝食を食べ、バスターミナルへ向かう。バスターミナルまでは徒歩15分程だったが、バックパックを持っていたためタクシーで向かうことに。宿の人に聞くと、メーターを入れてくれるタクシーを見つけてくれるとのことだった。
ここの宿の人は英語も上手なかっこいい青年で、とても快くいろんなことを教えてれた。タクシー乗り場まで行く際も、私の荷物を持ってくれた。
荷物を渡す際に「とっても重いよ」と伝えると、
「重たくなかったら僕が持つ意味がないでしょ?」と爽やかに返してくれた。
宿の路地から出て、車の入れる道路まで行くと、宿の青年がタクシーを捕まえてくれて乗り込んだ。顔の怖いタクシーの運転手で、クラクションもガンガン鳴らす人だったので、ぼったくられないか心配だったが、きっちりメーターを入れてくれた。宿の青年がちゃんと伝えてくれたみたい。ありがとう。
バスターミナルまでは12DH(約132円)だった。15DHを渡してお釣りはいいよと伝えると、「ボンボヤージュ!(良い旅を)」と言ってくれた。顔は怖いけどいい運転手だった。
昨日バスは5番乗り場に来ると言われたので、バス乗り場まで行ってみるが、出バス乗り場には数字の表記がなく、5番乗り場がわからない。チケット売り場のおじさんに「5番はどこ?」と聞いてみるが、「ちょっと待っとけ」とだけ言われ、30分ほど待機することに。
近くのお店の人に「座れ座れ!」とベンチのようなところに着席することを促されるが、何か買えとか言われるのではないかと思い座らないでいた。だけどしつこく座れと言われるので座って見ると、おじさんは満足そうに去っていった。ただのいい人だったみたい。
待っている間、日本人のカップルらしき人2人が私たちと同じく何かを待っているのを発見。モロッコにいる日本人カップルは珍しいので、後で話しかけようかー?なんてHiroと言いながら、2人を見ていた。
11時50分頃になり、やっとおじさんが、「外に行け」と教えてくれる。
外に行くとバスに人が乗り込んでいた。地元の人だけでなく、CMTのバスを取れなかったであろう観光客の姿も目立つ。
30-40人乗り程の大型バスで、綺麗ではないが、思ってたより全然マシ。
チケットを買わないで乗ろうとする人もいるようで、チケットのチェックはとっても厳しい。
さっきの日本人の2人も同じバスだったようで、少し挨拶なんかをして、やっとバスに乗り込む。
席についてゆっくり。12時を過ぎるが、バスはまだ発進しない。
物売りの人がどんどんバスに乗り込んでセールスをしてくる。
水やお菓子、アクセサリー、靴などなど、商人たちは乗っては降りを繰り返す。モロッコ人のセールスはとても主体的。
12時40分頃になり、やっとバスが出発。どうやら、空いている席をギリギリまで販売していたみたい。
バスは途中人を乗せたり降ろしたりするが、そこまで頻繁に止まるといったようでもなかった。
2時間ほど走り休憩。
運転手がレストランのすぐ近くの路肩に止めて降りて行ってしまったが、休憩に関するアナウンスが全くないため、乗客もみんな困惑していた。降りてタバコを吸っていた運転手に聞くと、時計の針を指差しながら30分の休憩であることを教えてくれた。
お腹が空いていたので、すぐ近くのレストランでチキンプレートのようなものを注文。
これはなかなか美味しい。そして安い!鳥が1/4羽入っているのに20DH(約220円)
運転手もがっつり食べていた。
またバスに2時間ほど乗り、遂にシャウエンのバスターミナルへ到着。
シャウエンは結構標高の高いところにあるようで、かなりぐるぐるした山道を登ってきた。後々聞くと、後部座席の方はゲロパラダイスだったらしい。
バスが到着すると、全員が下りるわけではなく、一部の観光客が降りるだけだった。
日本人の2人もそこで降りたので、話しかけてみる。
2人はハネムーンでモロッコに来ているご夫婦の、キンさんとよしえちゃん。
お互いなんか見たことがあるなーと思っていたら、サハラツアーの日程が全く一緒だった。
どこかで何度かすれ違っていたみたい。
偶然が重なり、2人もシャウエンに二泊してスペインに抜けるらしく、せっかくなので、今日の夜にモロッコ料理以外のご飯を一緒に食べよう〜!ということに。
到着場所だったバスターミナルで、まずスペインとの国境の街までのバスチケットを2人と一緒に買う。スペインの国境までバスで、その後フェリーでスペイン本土へ向かうのだ。
私たちはもともと、シャウエン→バスでタンジェという町→フェリーでスペインのアルヘシラスの予定だったが、
シャウエン→バスでセウタ(セウタはアフリカ大陸にあるスペイン領)→フェリーでアルヘシラスというルートもあるようで、そちらの方が近そうだった事、&キンさんとよしえちゃんがそのルートで行くとの事で、同じルートにさせてもらうことにした。
料金は1人30DH(約3300円)。セウタまでは2時間半ほどで到着の予定。
バスチケットは買い終わったので、バスターミナルからタクシーでシャウエンの旧市街まで行く。料金は15DH(約165円)
旧市街までは一定のところまでしか車で入る事は出来ず、そこから徒歩で宿まで行く形。キンさん達とは夜に会う時間と場所を決めて解散した。
旧市街に足を踏み入れた瞬間、青い景色が見えてきた。
こんな風に青い景色が、街にいる間ずーっと続いている。
そしてやっと宿に到着。
泊まった宿は内装も可愛いくて、小さい子のいるママさんがホストだった。
さらにこの宿へ入る小道が、シャウエンの中でも抜群に可愛い小道で、ここは私のお気に入りになった。
宿に入り少しゆっくりし、外でお土産などをみる。
可愛いモロッコ雑貨があったので少し購入。
藁で作られた帽子
皮でできたラクダ
どれも全部安くて、マラケシュと違い押し売りが少なくてとても買いやすかった。シャウエンにきてよかったと、心の底から思う。
しばらくしてキンさんよしえちゃんとの約束の時間になったので、待ち合わせの場所へ。
しかし、2人が時間を過ぎても現れない。
時間に大幅に遅れたりするタイプの2人でもなさそうな為、迷ったか、もしくは場所を間違えてるかなー?と不安になり、30分ほど近くをウロウロしていると、息を切らして走ってきたキンさんに遭遇した。
なんでも、キンさんとよしえちゃんは宿でゆっくり時間を過ごしている間に、何故かオートロックだったホテルのテラスに二人仲良く閉じ込められてしまったらしく、キンさんだけなんとかベランダをつたって部屋から脱出し、wifiがないと連絡の取れない私たちにまずダッシュで状況を伝えに来てくれたようだった。
私たちも一緒によしえちゃんを救出する為二人の宿へ。
その後よしえちゃんも無事ベランダをつたって脱出し、カギ屋を呼び鍵を分解して取り外すという事態にまでなったが、無事問題は解決した。
2人が鍵の分解の処理をしている間、私たちは手伝うこともなかったので、ハネムーンでいい宿に泊まっている二人のいい宿を満喫した。
大きな1軒屋みたいな作りの洋風なホテルですごく可愛かったので探検しちゃいました。
騒動が解決した頃には、4人ともお腹ペコペコ。
モロッコ料理以外!ってことで、近くのピザ屋へ。
欧米の観光客を意識したおしゃれなイタリアンという感じで、2枚のピザとカルボナーラ、ハンバーガーを注文。
ピザとハンバーガーははまぁまぁ美味しかったが、カルボナーラはこれカルボナーラなのかな?というような微妙な味だった。
というのも、イスラム教の国であるモロッコは豚を食べないので、サラミとかパンチェッタとかは全く入っておらず、味に塩気とお肉の旨味が足りないようだった。
二人といろんな話をする。キンさんは外資系企業の営業マンで、よしえちゃんは元歯科衛生士。二人は12歳差の夫婦で、私たちとそれぞれ年が近かった。
いろんな話をして、二人とはたくさん共通点があることがわかり、とても楽しかった。
シャウエンの後スペインに抜けるまでの予定が、日程が全く一緒だっただけでなく、スペインでも行きたい目的地が似ていた。二人はとても優しくて、レンタカーを借りるから、乗れるようなら好きなところまで乗って行っていいよ!と言ってくれた。
スペインからの宿やフライトはまだとってはいなかったので、一旦考えさせてもらうことにして、その日はお別れ。
この旅の中で初めての出会い。嬉しくなっていい気持ちで寝れたそんな1日だった。
泊まった宿が可愛かったのでご紹介
Dar Aldea
住所:Derb Al Aasri, 8 - Quartier Souk, 91000 シェフシャウエン, モロッコ
値段:ダブルルーム専用バス朝食付き1泊6500円程度
設備:清潔さ◎、Wi-Fi◯、ホットシャワー◯
コメント:内装がとても可愛らしい宿。立地も便利。朝食のパンがモロッコ特有の固いパンでなく、フランスパンと蜂蜜が出てきたのが嬉しかった。宿へ上がる時に必ず通る階段がシャウエン1可愛いスポット